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「春のがっこうレポート2018」

こんにちは!

コミュニティづくり担当の長尾です。

5月13日(日)に、「春のがっこう」が開催されました。
子ども38名、おとな49名のあわせて87名が参加してくださいました。
当日は午前中は穏やかな春の陽気、午後はお昼をまたいで次第に雨脚が強くなるようなお天気でしたが、今回も無事に開催することができました。

 

イエナプランの特徴のひとつである「ワールドオリエンテーション」は、7つの『経験領域』と『時間』『空間』をテーマとして取り上げます。

①作ることと使うこと(労働、消費、持続可能性など)
②環境と地形(人の棲息、植物・動物の棲息、住まいとしての地球宇宙環境など)
③巡る1年(1年の中の月日、お祝いや催し、学校の1年など)
④技術(建設、機械と道具、大きなシステム、原料とエネルギー、技術をどう使う、など)
⑤コミュニケーション(他の人と、自然と、また、自然の中で、他の国の人と、など)
⑥共に生きる(社会に帰属する、共に生きるために、共にひとつの世界を、など)
⑦私の人生(私、人々、大人たちなど)

■時間について:自然の中で時間を測る、時間を使う、時間について哲学する、循環する時間、線形に続く時間など
■空間について:空間を意識する、空間の価値を認めその使用について考える、空間を考慮した思考を発達させる、空間の計測の仕方、空間の表し方(図で、地図で、模型で)、空間と共同社会、空間と自然、空間と時間、空間について哲学するなど

 

 

今回は「春の自然を見つめよう!」をテーマに異年齢での学習を進めました。
保護者の皆様には、午前中は大日向地区にお住まいの方との交流や、佐久穂町の職員から佐久穂で暮らすための情報提供を、続いて財団代表理事の中川から設立趣意とイエナプランの特徴、今後のスケジュールのお話をさせていただきました。

 

それでは写真でお届けする「春のがっこう」です。

 

 

 


何が始まるのかな?興味津々です。

 

 

 


子供たちは4・5・6歳の未就学児グループ、小学1・2年生の低学年グループと3年生以上のグループに分かれて活動開始。

 

 

 


ランチルームの大人グループには、こんなスライドが。

 

 

 


これらを使って今回は「よもぎ餅」づくりにチャレンジです。

 

 

 


大人グループも地域の方々とおしゃべりしながら、すりつぶしたり、こねたり、丸めたり、茹でたり。

 

 

 


できあがったよもぎ餅を、それぞれのグループにお招きした地域の方々といただきます。お茶を飲みながら、「佐久穂町ってこんなところですよ」「大日向に暮らすのってどうですか?」とおしゃべりがはずみます。「いっしょにつくる」は、距離をぐっと縮めてくれます。

 

 

 


子供たちは春の自然を見つめに外にでかけます。綿毛の不思議を見つめる子、いろいろな草花の不思議を見つめる子、根っこの不思議を見つめる子。

 

 

 

 

 

 

 

お昼過ぎからは雨が降ってきました。
私が今回の「春のがっこう」で印象に残った出来事があります。
すべてのプログラムが終了し、さあ解散、というところで雨脚の強まったグラウンドでの出来事です。

 

旧佐久東小学校のグラウンドは、冬に霜が降り、凍る・溶けるを繰り返すことでとても柔らかい土質になっています。
そこにまとまった雨が降ったため、駐車場になっていたグラウンドは文字通りの「泥沼」になってしまいました。

 

次々と車がスタックしてしまい、ついには4台の車が脱出不可能に。
騒ぎを聞きつけて私もグラウンドに向かうと、そこには雨の中、泥にまみれたお父さん方がそれぞれに協力しあいながら車を押したり引いたり。

 

「せーのっ」

「アクセルゆっくり〜!」

「押せ押せ!」

「ダメだあ〜」

「これを挟んでみたら?」

「こんなのもあった!」

「もう少しだ!」

 

そこにはよもぎ餅を作って食べたときよりもいきいきとしたお父さんたちの姿がありました(笑)

 

学校として、季節のがっこう時の駐車場の整備の問題は、きちんと対策を考えねばなりません。
しかし、この出来事で学校のスタンスを説明する際に「保護者と地域といっしょにこの学校をつくっていきたい」という私たちの思いを体現してくださっているような印象を受けました。

 

最後の車が脱出したときに、泥まみれびしょびしょの保護者の方が私のほうに近づいてきました。

私は、「あー、怒られちゃうかな、こんなところを駐車場にしたこちらの不備だもんな…」と身構えました。

その方は「いやー、楽しかった!こんな達成感は久しぶりでした!ありがとうございました!また来ます!」と笑顔で握手を求めてくださいました。

 

そして、泥沼になっていない、整地された場所に駐車された車に乗り込みました。

最初から手伝ってくださっていたこの方は、自分の車がスタックしたのではありませんでした。
雨だったのでご家族を自分の車に残されて、最後の1台が脱出するまで手伝ってくれたのです。

 

こういった方々と、「誰もが、豊かに、そして幸せに生きることのできる世界をつくりたい」と思いを新たにした出来事でした。

次回の「夏のがっこう」は8月4日(土)を予定しています。